ミッキーマウスの絵を勝手に描いて公開しても問題ないか。
1987年に小学校で卒業記念にと、子供たちが低学年用プールの底にミッキーマウスの絵を描いてディズニーのクレームを受けたことがある。
日本国内の著作権法では1989年に初期のミッキーの著作権は消滅しているが、ディズニー社は日本国内のミッキーマウスの著作権については、見解を示していない。
1.ミッキーマウスの絵を勝手に描いたらどうなるか?
1.1.小学生が学校のプールにミッキーマウスの絵を描いた。
1987年のこと。
滋賀県のある小学校で、卒業記念にと子供たちが低学年用プールの底にミッキーマウスの絵を描いたことがある。卒業生役100人が2か月以上かけて制作した。完成すると低学年の子らは大喜び。
そこへ現れたのがウォルト・ディズニー・プロダクションの社員だった。
1.2.ミッキーマウスの絵を絵を消して欲しい。
「無許可でキャラクターを使われては困る。絵を消して欲しい」ディズニーの社員は学校側にクレームを突き付けた。
著作権法をタテにしたディズニー側の強硬姿勢に学校側は泣く泣く消すことにした。
1.3.小学生への同情、著作権に厳しいディズニーへの批判。
営利目的のない小学生の卒業記念の力作を消したディズニーに対して、当時は批判的な声もあった。
しかし、ミッキーマウスは著作物である。当時の日本人の著作物に対する感覚の方が、「鈍かった」と言える。
ディズニーにはミッキーの原型キャラクターである「オズワルド」をUSJに奪われた過去があり、著作権には厳しいという話もある。
2.過去の著作物の利権に拘るな!
2.1.日本国内の著作権法では1989年に初期のミッキーの著作権は消滅している。
1928年に公開された映画「蒸気船ウィリー」
「蒸気船ウィリー」のミッキーに関して言えば、日本国内の著作権法においては、保護期間50年に戦時加算10年を加えた1989年に著作権は消滅している。
描いた時期が2年後、ミッキーマウスが初期のミッキーのデザインだったら、先の小学生たちのミッキーも消されることはなかった可能性はある。(ミッキーは世代によりデザインが異なり、それぞれ著作権の保護期間が異なる。当時の新聞の切り抜きをみると初代ではないようだ。)
現在ウィリー以外にも著作権切れのディズニー名作映画は多い。ドンキなどで「ファンタジア」などのDVDが安売りされているのを見たことがある人もいるのでは。
ただ、ディズニー社は日本国内のミッキーマウスの著作権については、見解を公開しない方針だ。
2.2.ミッキーマウスに拘るな!
童話など過去の著作権切れ作品をベースにしたディズニー作品は多い。他人の作品を流用しながら自社の著作権の期限を延々と伸ばし続ける同社の姿勢が批判されることもあった。
ただ、最近はディズニーの完全オリジナル作品や有名映画作品の買収により、ミッキー以外のコンテンツが充実している。
無限と思えたアメリカでのミッキーの著作権保護期間も先が見えつつある。ディズニー社が「ミッキー頼りの夢と魔法の世界」にいつまでも拘る必要はない気がする。
意見はそれぞれだろうが、皆さんはどう思う?
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